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パントマイム師から学ぶ「しぐさ」でのコミュニケーション術

言葉だけでは伝わらないことがある

私たちは日常の中で伝えたいことが思うように伝わらないことが多々あります。
このような時、多くの人は自分の語彙力のなさを考えますが、実際には言葉以外のしぐさが原意となっていることも多いです。
声の抑揚や会話の間のとり方、ボディランゲージといったものはコミュニケーションにおいて大きな役割を持っています。

コミュニケーションがうまく取れない、思っていることがきちんと伝わらないという人は言葉を見直すことも必要ですが、意外とノンバーバルな言葉以外のしぐさや伝え方を見直した方が効果もあることも多いです。
ノンバーバルな言葉を見直す際に役立つのがパントマイムです。

パントマイムとは

パントマイムとは言葉を用いず身振りや手ぶり、表情だけで表現をしていく芸能で、黙劇、無言劇とも言われています。
映画や劇場で行われるものであるため、日常的に用いるのには大げさすぎると思われることもありますが、意外とパントマイムの技法や考え方は日常のコミュニケーションで役立つことがあるものです。

もしもうまく自分の伝え方が伝わらないと思っている人は、こういった大げさに感じるようなものこそ取り入れるほうがうまくコミュニケーションをとれるようになることもあります。
具体的に取り入れていく際にはただパントマイムのマネをするだけでなくその原理を理解したほうがより伝わりやすくなりおすすめです。

パントマイムを理解するうえで重要な体の部位

パントマイムでは体の部位ごとにノンバーバルな意味を持っています。
そこで、まずはこの意味を理解することが重要です。

たとえば、頭は目や口といったコミュニケーションで大事な役割を持つ場所とされています。
頭を動かせば簡単な意思表示可能です。
頭の動かし方だけでも話を聞いている真剣度も伝わる場所でもあります。

胸も意外と大切な役割をしています。
胸を張っていれば自信があることを表現できますし、相手に向けたり背けたりすることは医師の方向を示すことになる行動です。
頭と胸の動きを組み合わせるとより複雑な意思の表現もできます。

普段なかなか意識していないパーツでありながら意外とコミュニケーションを担っているパーツがお腹です。
お腹を突き出しているとだらしなさや子供っぽさを感じさせてしまいます。

お腹は欲望を表すパーツです。
そのためお腹が引っ込んでいるだけで勤勉さや真面目さを伝えることができますし、お腹の前で手を組んでいるとつつましさを表現することができます。

このように体の部位を意識して立ち振る舞いをするだけでノンバーバルな部分でのコミュニケーションに大きな影響を与えるのです。
慣れるまでは難しいかもしれないですが、言葉と同じく体の動きもコントロールしながら気持ちを伝えるとより相手に自分の気持ちが正確に伝わるようになります。