1. >
  2. >
  3. 「問題解決力」よりも「問題発見力」の方が重要なビジネススキル

「問題解決力」よりも「問題発見力」の方が重要なビジネススキル

問題を見つける重要性

ビジネスの中で「問題解決力」が必要ということがよく言われます。
確かに目の前にある課題を解決することは成果を出すために必要です。
しかし、問題解決力だけがあれば仕事が成功するわけではなく、問題発見力も必要であると言われています。

問題解決をするためには問題を見つけられなければできないことです。
そのため、最近では問題解決力よりも問題発見力を身につけることが重要だという考えが広まっています。

問題が発見できない理由

問題が発見できないことで仕事の中で重大なミスが見つかることがあります。
中には取り返しのつかないようなものもあり、会社の経営危機に陥ることもあるほど大きな問題となることもあるものです。
問題を発見することができないのはいくつかの理由があります。

まずは失敗への恐怖心です。
誰もが仕事の中ではミスをしたくない、怒られたくないと思っています。
失敗があれば批判をされたり評価が下がったりする原因となるためです。

こういった不安や恐怖心があると、失敗を隠そうという気持ちが起こります。
こうしてみなかったふりをしたり、隠したりすることが後から大きな問題となって表出するのです。

次に組織の複雑化も原因となります。
組織が複雑なものになると全体での情報共有をすることがどんどんと難しくなるものです。
そうするとプロジェクトや部署といった細かな部分のチェックができなくなり早期発見ができなくなる原因となります。

また、こういった組織が複雑化することで勝手な判断も増えがちです。
「自分たちで何とかできる」「上への報告はいらない」といった判断をすることがミスを生み出したり発見を遅らせたりする原因にもなります。

組織のメンバー自体に問題発見力が無いという可能性もあります。
リーダーが問題発見力を持っていればよいのではなく、組織にいる皆が問題発見力があることで問題を早急に発見し対処できるようになるものです。
そこで個人のスキルを高めるために組織全体に向けての教育の機会を設けることが必要です。

問題解決力を高めるために

問題解決力を高めるためには組織の中でたくさんのデータ化をして問題の種類や対処法を伝えていく機会を設けることが有効です。
これは個人レベルでも役立つことですが、組織としてもマニュアル化することで問題に気付くスピードを上げることや的確に対処することにつながります。

また、組織として失敗を恐れないこと、とがめないことを浸透させていくことも重要です。
失敗をすることを隠そうとすることが問題発見を遅らせる原因となります。
そこで失敗をしたらすぐに上司に報告・相談をすることができるようにすることも問題発見力を高めることにつながることです。