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中国の書物「韓非子(かんぴし)」は一見の価値あり

韓非子とは

韓非子(かんぴし)とは中国の戦国時代法家の政治家である韓非が描いた書物のことです。
昔から多くの人が読んできた書物であり、秦の始皇帝や西郷隆盛といった偉人も読んでいますし、最近の有名企業のリーダーも参考としたといわれている書物でもあります。

この韓非子はリーダーはもちろん、社会人は誰もが読むべきといわれている書物です。
読み込むことでいつの時代にも通用する人間の本質を知ることができます。
そこでここでは韓非子の内容とどういったところに魅力があるのかを紹介していきます。

韓非子の魅力

中国の書物は性善説が解かれるのが基本です。
それに対して韓非子は性悪説ともいえる「人は利益のために動くもの」という内容が多く描かれています。

中にはいろいろなエピソードがかかれており、そのどれもが性悪説といえる自分の利益のために行動するエピソードです。
妻が自分の子供を君主の跡継ぎにするために夫を殺してしまおうと計画する話さえもかかれています。

誰もが人間は性善説の元に生まれていると信じたいものです。
しかし、こういった性悪説のエピソードを読むからこそ人間の本質を学ぶことができますし、多角的に物を見る視点を身につけることができ、これがビジネスで役立ってきます。

韓非子でも特にビジネスで生きてくるエピソード

韓非子の中でもビジネスで役立つと言われているエピソードの一つが「好みを去り憎しみを去らば、群臣素を見す」というものです。
これは、君主は自分の好き嫌いを表にださないようにするべき、と説いています。
好き嫌いが簡単に読み取れると部下は君主に好かれるための行動をするためです。

しかし、これでは部下の本質が見えなくなってしまう原因となります。
さらには部下の気持ちを掌握することが難しくなってしまい、思うように皆を束ねていくことができなくなってしまうのです。
君主が自分の好みや感情を顔に出さないようにしておくと部下の動きを観察することで部下の本心や本性を把握しやすくなります。

もう一つビジネスで役立つエピソードとして「人を信ぜば即ち人に制せられむ」というものも有名です。
完備市では君主が人を信用しすぎるとそれによって主導権をとられることがあると説かれています。

君主と部下の上限関係というのは自分の利益のために部下が使える状態です。
部下を肉親のように上でつながってしまうと部下は信用に漬け込んでしまいます。
人はどうしてもリスクを背負うことない緊張感のない状態になると自分本位の行動をしてしまうのです。

このような言葉がかかれている韓非子は読んでいる葉ッとさせられることもたくさんありますし、思い返すと経験したことのあるような内容も多くあります。
読んでおくことで仕事の中で大きく役立つことがたくさん書かれていますからぜひ時間を作って読むべき書物です。